国産オオクワガタや本土ヒラタなどの2018年11月の羽化情報

今日の福岡県北部は、日中は晴れの温かい一日でしたが夕方頃から雨が降り始めて一気に冷え込みました。

今回は、先日より行なっている掘り出し作業で出てきたクワガタの最新羽化個体を紹介したいと思います。

佐賀県神埼産77ミリの画像

画像は、今月上旬に羽化したばかりの国産オオクワガタ(佐賀県神埼産)77ミリの大型個体です。

この産地は、秋から少しずつですが羽化しています。

下記のエサ交換リレーで羽化させました。

→2018年10月12日に蛹になっていたのを確認したので4本目の交換無しです。

飼育温度は冬は20から21度前後、夏は23度前後です。

今回の個体は、翅が固まり次第に出品予定です。


宮崎産ヒラタ68ミリの画像

こちらは、11月上旬最新羽化の国産ヒラタクワガタ(宮崎産)の68ミリの大型個体です。

10月以降に本格的な羽化を迎えています。

昨年の夏に入荷した天然のメスから生まれた幼虫を育てました。(産卵方法はこちら>>

10月以降は、暖房を入れて普通に飼育しても産卵しない事が多いので大型の発泡スチロール箱に飼育ケース(中)を複数入れて温度と湿度を安定させています。

それでも夏に比べると産卵ペースは鈍化します。

発泡スチロールを用いた冬場の産卵の記事です>>

但し、国産の成虫は、真冬に暖房管理を行うと良くないので産卵に用いる個体と幼虫のみの加温に留めて下さい。

当店でも商品や来年用の親虫は、無加温(常温)の寒い場所で冬眠させています。

画像の個体は、下記のエサ交換リレーで羽化させました。

  • 1本目(2018年1月17日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc(現在はブナ遮光タイプ500ccへ変更)
  • 2本目(2018年4月14日、終齢):無添加マットボトル850cc(現在は遮光タイプ800ccへ変更)
  • 3本目(2018年7月28日、終齢):同上

→2018年10月13日に蛹になっているのを確認したので4本目の交換無し。

2本目からは、終齢での暴れ(菌床のかき混ぜ)による小型化のリスクを回避して大きく育てる為に上記のとおり、マットボトルへ切り替えました。

※暴れを起こすと白い部分が数日で消滅するくらい幼虫が動き回って痩せます。

菌糸ビンからマットへの切り替え飼育について>>


マットボトルについて

マットボトルとは、無添加虫吉幼虫用マットをボトルに固く詰め込んだオリジナル商品の事です。

添加剤を一切使用せずに発酵させた昆虫マットにつき、ボトル内で幼虫に有害な発酵ガスや発酵熱が発生しないのでカチカチに固く詰めても安心安全な商品です。

しかも劣化が遅く持ちが良いので固く詰めておくとヒラタクワガタの場合、3から4ヶ月間は交換せずに済むので幼虫への負担を軽減できます。

無添加虫吉幼虫用マットの説明書>>


クロシマノコギリ64ミリのオス

こちらも11月上旬最新羽化のクロシマノコギリクワガタの64ミリのオスです。

こちらは、秋の終わりから少しずつ羽化していますが徐々にサイズアップしている感じです。

※まだ翅が柔らかいですが67から68ミリくらいのオスも羽化している様です。

エサ交換のリレーは下記のとおりです。

  • 1本目(2018年1月14日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc(現在は500ccへ仕様変更)
  • 2本目(2018年4月12日、終齢):無添加マットボトル850cc(現在は800ccへ仕様変更)

→2018年10月12日に蛹になっていたので3本目は無しです。

先日の羽化紹介の記事にも記載していましたが、終齢は、気温が高い環境(特に初夏から夏)にエサ交換を行うと極端に落ち着きが悪くなって潜らなかったり、表面で蛹化するなどトラブルが多くなります。

夏の交換を省略する【ズボラ気味の飼育】で羽化させました。

こちらの個体もメスの在庫状況にもよりますが近日中に出品できると思います。

また面白い情報があれば紹介したいと思います。