2018年11月の本土産や離島産ヒラタクワガタの幼虫のエサ交換

今日の福岡県は、最高気温が20度くらいまで上がり、日中は暖かかったですが夕方には、曇り空になり一気に冷え込みました。

朝晩の気温差が大きい1日でした。

今回は、週末に行ったクワガタの幼虫のエサ交換の様子をお伝えしたいと思います。

本土ヒラタの終齢

画像は、2018年8月9日に二齢で1本目のブナ菌糸ビン550ccに投入して今回の交換を迎えた本土ヒラタクワガタ(福岡県福津産)の終齢です。

※現在、画像の乳白色ポリボトルは終売につき、ブナ遮光菌糸ビン500cc(超固詰めタイプ)へ商品の変更が発生しております。

菌糸ビンを上まで食い尽くしており、なかなかの食いっぷりです。

今年の夏に自己採集のメスで産卵セットを組んで生まれた幼虫です。

産卵方法はこちら>>

20グラムの終齢です。

体重を測ると1本目で20グラムまで成長しており70ミリ級が狙えそうな感じです。

幼虫をボトルに入れます。

2本目からは、交換頻度を落として幼虫にストレスが掛からない様にマットボトル850cc(現在は遮光クリアボトル800ccタイプへ変更)での飼育へ切り替えました。

終齢で菌糸ビンに入れると劣化やボトル内の酸素供給量(二酸化炭素の増加)等で落ち着きが悪くなってしまい暴れを起こして激縮みのリスクがあります。

なので低ストレス、低刺激の無添加の幼虫マットへ切り替えています。

菌糸ビンからマットへの切り替え飼育について>>


マットボトルについて

マットボトルとは、無添加虫吉幼虫用マットをボトルに超固詰めしたむしきりオリジナルの商品です。

添加剤を一切使用せずに発酵させた昆虫マットにつき、残留添加物の腐敗ガスが発生しないので幼虫へのストレスがありません。(死亡率も低いです。)

また、持ちが良いので交換頻度を3から4ヶ月に1回に落とせます。

無添加虫吉幼虫用マットの説明書

終齢20グラム

こちらも2018年8月9日に二齢で1本目のブナ菌糸ビン550cc(現在は500cc)に投入して今回の交換を迎えた本土ヒラタ(宮崎産)の終齢です。

こちらも1本目で20グラムまで快調に育っており今度の成長が楽しみなサイズです。

宮崎県産は、まだ70ミリを出した事がないので期待が膨らみます。

こちらの幼虫も同様に2本目からは、エサの切り替え飼育です。

サキシマヒラタの終齢

こちらの画像は、2本目→3本目の交換の際にマットボトルから取り出したサキシマヒラタクワガタの大きく育った終齢です。

因みにエサ交換リレーは下記のとおりです。

  • 1本目(2018年6月1日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc(現在は500cc)
  • 2本目(2018年8月9日、終齢):無添加マットボトル850cc(現在は800cc)

→今回、3本目の交換です。

終齢28グラム

体重測定の結果は、28グラムのマズマズの大きさでした。
※写真がピンボケしてしまい申し訳ございません。

3本目も引き続き、マットボトル850cc(現在は遮光800ccへ変更)へ投入しました。
今回の交換が最後になる(羽化する)と思います。

イキヒラタ終齢です。

こちらの画像も2本目のマットボトルから3本目へ交換の際に取り出したイキヒラタクワガタの大きく育った終齢です。

下記のエサ交換リレーで育てています。

  • 1本目(2018年2月27日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc(現在は500cc)
  • 2本目(2018年5月21日、終齢):無添加マットボトル850cc(現在は800cc)

このロットの幼虫は、すでに羽化している物が殆どなので油断して交換が遅れてしまいボトルの上まで食い上がっていました。※マットも粉々です。

24グラムの幼虫

エサ交換の遅れ(糞食)で少し縮ませてしまった感もありましたが24グラムのマズマズの大きさでした。※75ミリが狙えるサイズです。

ボトルに投入

3本目も引き続き無添加マットボトル850cc(現在は800cc)に投入しました。

こちらもこれが最後の交換になると思います。

今後の大型個体の期待が膨らみます。


2018年11月の本土産や離島産ヒラタクワガタの幼虫のエサ交換” への7件のコメント

  1. 初めまして
    今年から屋内で離島産ヒラタを飼育しているものです。
    今まで屋外で飼育してきたため、幼虫飼育の適切な温度が分かりません。
    現在温度は18度から20度なのですが、加温すべきでしょうか?

    • お問合せを頂き有難うございます。
      ヒラタクワガタ(離島産も日本産なので同じ)を大きく育てる際の真冬の飼育温度は、20度前後です。
      菌糸ビンを使用の際は、20度以下になると菌糸が活性しないので本来のパフォーマンスを発揮できません。

      マット飼育の際は、若干低めでも大丈夫ですが15度以下になると幼虫が冬眠するのでご報告の18から20度をキープされると良いです。
      ※ただし、当店は、無添加マットでの飼育例なのでお伝えした温度で大丈夫ですが、添加剤入りマットをご使用の際は加温で再発酵を起こすリスクがあるので幼虫が上に出てきていないかの確認を行いながら温度調節を行ってください。

      過度な加温は、エサの劣化や早期羽化(小型化)の原因になるので避けていただいた方が良いと思います。

      • 迅速な対応と共に、丁寧にご教授頂き恐縮です。
        非常に参考になりました。
        菌糸飼育の個体もいますが、現在投入後約2ヶ月経つので、加温はせず、現在の温度をキープしたいと思います。

        この度は有難うございました。

        • お返事有難うございます。

          これから先は、朝晩が寒くなる一方なので菌糸ビン飼育の際は、マイルドな感じの加温をお勧めします。
          その際に、絶対行った方が良い事は、空気循環(サーキュレーション)です。

          暖房で加温の際は、お部屋の空気をサーキュレーター(送風機)で動かして温度のムラを無くして20度くらいになる様に調整してください。

          下記のブログ記事で紹介していますので参考にしてみてください。

          https://www.mushikichi.com/blog/2018/01/21/12804/

          宜しくお願い致します。

          • 丁寧なご教授をして頂き有難うございます。
            サーキュレーターの件、加温の際に参考にしたいと思います。
            URLまで貼っていただき恐縮です。
            しかし、現在飼育しているスペースが小規模で全体で20匹程度しかいません。
            その場合は加温スペースが小さいため、空気の循環をしなくても大丈夫でしょうか?

          • お返事ありがとうございます。

            省スペースの場合は、小型扇風機がお勧めです。
            現在は、ミニサイズも含めいろいろなタイプの物が販売されています。

            空気を動かさなければ床と天井で大きな温度差が出来てしまい空気の対流が発生しない部分が発生してしまいます。

            宜しくお願い致します。

  2. お返事ありがとうございます。
    承知致しました。
    対流が大事ということですね。
    小型扇風機の購入を検討させて頂きます。

    詳しくご教授頂き誠に有難うございます。

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