いよいよ今年もクリスマスのシーズンになりました。
今年も残り1週間余りとなり、虫吉の年内の飼育も終わりに近づいています。
今回は週末に行った今年最後のクワガタの羽化チェック(新成虫のボトル出し)で確認した中からトカラノコギリクワガタの大型個体を紹介したいと思います。
連休明けからは、幼虫のエサ交換を行うので年内の羽化チェックは、三連休で終わらせる予定です。
画像は、2018年最新羽化のトカラノコギリクワガタ(悪石島産)70ミリの大型個体です。
今年の秋以降は、例年よりも多く70ミリオーバーが羽化しましたが今回の羽化が年内最後の70ミリオーバーになります。
今回の個体もオレンジ色の発色が良好です。
今年羽化した悪石島産は、大型個体が多い上に綺麗なオレンジ色の個体ばかりだったので血筋的に大当たりだったと思います。
今回の個体は、下記のエサ交換リレーで羽化させました。
・1本目(2017年8月17日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc(現在は遮光クリアボトルタイプ500ccへ商品変更)
・2本目(2017年11月28日、終齢):無添加マットボトル850cc(現在は、遮光クリアボトル800ccタイプへ仕様変更)
・3本目(2018年4月29日、終齢):同上
→2018年10月上旬に蛹室(蛹の部屋の空洞)を確認したので4本の交換無し。
2本目の交換時は、すでに終齢だったのでいつものようにマットボトルでの飼育へ切り替えました。
終齢を菌糸ビンに入れると、直ぐに暴れ(菌床の掻き混ぜ)を起こして激ヤセしたまま蛹化する事が多いです。
マットボトルとは、無添加虫吉幼虫用マットのボトル詰め商品の事で添加剤が一切入っていないので発酵ガスや発酵熱が発生しない安心のアイテムです。
劣化が遅く持ちが良いので今回の交換リレーの様に思いっきりズボラ飼育で大型個体が羽化します。
交換時のストレス痩せのリスクを軽減できるのが大型化の要因だと思います。
なお、終齢時に気温が高い環境でエサ交換すると極端に落ち着きが悪くなって(潜らずに上に出てきてしまい)小型化するので、春に交換して夏の交換を省略する方法で飼育しています。
なお、この種類に使用する菌糸ビンは、ブナの方がクヌギよりも大型化しやすいです。
先日のブログでも紹介しましたがトカラノコギリは、終齢時の体重16グラムが70ミリを狙う為の最低限の目安になります。
2グラム以上の体重の減少で一気にサイズロスを起こしてしまう恐れがあります。
なので1グラムでも大きく育てて、如何にエサ交換時のストレスをかけずに痩せ無い方法で羽化させるかがポイントなのかもしれません。