クリスマスも終わり、いよいよ2018年もラストのカウントダウンが近づいています。
年末に掛けて気温が下がる予報が出ておりますので体調に注意して良いお年をお迎えくださいませ。
年末の作業スケジュールにもよりますが、今年ラストのブログになるかもしれません。
※もう一回、更新できるかもしれませんが羽化情報は、これが年内最後になります。
今回も前回同様、最新羽化の離島産ノコギリクワガタの大型個体を紹介します。
画像は、パーソナルベストを更新した種子島産ノコギリクワガタ67ミリの超特大サイズの水牛です。
今回羽化の個体は、太くて湾曲が効いたカッコ良いタイプです。
種子島産は分類上、屋久島産と同じ亜種になりますが少し雰囲気が異なる個体が多いです。
昨年の夏に入荷した天然のメスから生まれた幼虫を育てて羽化させました。
エサ交換のリレーは下記のとおりです。
・1本目(2017年10月29日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc(現在は、遮光クリアボトルタイプ500ccへ商品の変更が発生)
・2本目(2018年1月31日、終齢):無添加マットボトル850cc(現在は、遮光クリアボトルタイプ800ccへ仕様変更)
・3本目(2018年5月28日、終齢):同上
→2018年10月12日に蛹室(蛹の部屋の空洞)を確認したので4本目の交換無しです。
2本目からは、いつもの様に菌糸ビン→マットへの切り替え飼育です。
切り替えの理由は、終齢後半での暴れと呼ばれる掻き混ぜ行動を起こして激縮みをしてしまうリスクを回避する事です。
もう一つの理由として持ちが良いエサに切り替えて交換頻度(交換回数)を落としてストレスを軽減させて大型個体を狙う為です。
菌糸ビンだと2から3ヶ月で劣化してしまうので早めの交換が必要ですがマットボトルだと確実に4ヶ月間に1回の交換で済みます。
なので確実に1本分の交換回数を省略して羽化させることも可能だと思います。
マットボトルとは、無添加虫吉幼虫用マットをボトルに固く詰め込んだ虫吉オリジナルの商品の事です。
無添加なのでボトル内で残留成分の腐敗に伴う発酵ガスや発酵熱が発生しないので幼虫に優しいです。(ガス抜き不要、加水不要です。)
こちらも最新羽化のクチノエラブノコギリクワガタの水牛68ミリ超えの大型個体です。
パーソナルベスト(69ミリ)に1ミリだけ及びませんでした。
実は、12月中旬に70ミリ前後の個体が羽化していますがお腹が上手く収まって完品だったら年明けに紹介したいと思います。
※但し、種の限界サイズが近いのでB品になってしまった場合は、お蔵入りです。
クチノエラブノコギリは、屋久島から12キロほど西に位置する口永良部島に生息する離島産の亜種になります。
どちらの島も行政区分上は、屋久島町ですが、全くの別亜種になります。
屋久島産の種に比べて水牛の発生率が低く、少しスマートな感じです。
勿論、体色や形も異なります。
屋久島(本島)と異なり火山活動が活発な島なので2015年の様な爆発的噴火(警戒レベル5)になると天然個体の入荷が厳し種類です。
今回の個体は、2017年の夏に入荷した天然個体のメスを産卵させて生まれた幼虫を下記のエサ交換リレーで羽化させました。
・1本目(2017年11月11日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc(現在は遮光タイプ500cc)
・2本目(2018年2月10日、終齢):無添加マットボトル850cc(現在は遮光タイプ800cc)
・3本目(2018年9月14日、終齢):同上
→2018年11月23日に既にサナギになっているのを確認したので4本目の交換は行なっていません。
2本目からのエサの切り替え理由は、既に説明済みなので省略いたします。
終齢は、気温が高い季節や過度な加温環境でエサ交換を行なってしまうと極端に落ち着きが悪くなって潜らずに上に出てくる事が多いです。
今回は、初夏から夏のエサ交換を省略して蛹室を作っていない場合のみ秋にエサ交換をするズボラ飼育を行いました。
交換リレーをよく見ると2月から9月まで7ヶ月間も交換していませんのでマットボトルの持ちの良さは、驚異的だと感じさせられます。
今回は、スーパーズボラ飼育になってしまいましたが、ズボラだからといっても死亡率は皆無に近いです。
但し、虫吉では、幼虫のみエサの劣化を抑える為に20から22度前後で温度管理していますので常温飼育の際は、4ヶ月に1回の交換を行う事をお勧めします。
次回の羽化情報に関しましては、2019年最初の羽化チェックで出てきた個体を1月に紹介したいと思います。
あと1回更新出来るかもしれませんが、2018年もブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。