あっという間に1月も下旬になり、1年が早く感じる今日この頃です。
今年の冬は、雨が少なく、比較的暖かい日が続いていますが明日は少しだけ寒くなりそうです。
今回は、週初めに行なったトカラノコギリクワガタの産卵セット(加水した産卵木をマットで埋め込んでセットした容器の事)の割り出し結果を紹介したいと思います。
画像は、2018年11月20日に組んだ中之島産の産卵セットをひっくり返した様子です。
冬場の産卵につき、暖房で温度管理を行なっていても朝晩の温度差が発生するので夏に比べると若干、効率が落ちてしまいますが沢山の初齢が出てきました。
今回使用した主な飼育用品は、コバエ防止飼育ケース(中)、産卵用マット、クヌギ材(LL)です。
※餌には、ホワイト高タンパクゼリーやプロゼリーなどの合成保存料が一切入っていない国産のタンパク質強化配合タイプの昆虫ゼリーが最適です、
画像の中央は、卵と孵化したばかりの初齢です。
やや左上の幼虫は、大きく育った初齢です。
孵化したばかりの初齢は、マットや朽ち木を食べてドンドン大きく育って行きます。
幼虫は、柔らかいので傷を付けないように写真のようにエサ交換用のスプーンを用いて慎重に一時管理用のカップに移すと良いです。
朽ち木の柔らかい部分から出てきた初齢です。
画像の様に食痕(しょくこん)と呼ばれる食い進んだ痕の坑道を木屑や糞で埋めながら移動します。
朽ち木の中心付近から出てきた2匹の初齢です。
今回は、マットをメインに幼虫や卵が出てきましたが爆産時は、産卵木からも沢山出てくる事があります。
幼虫や卵は小さいので、割り出し後のマットと朽ち木片(割カス)は、再び元の飼育容器に戻して保管してください。
割り出し時に出てきた卵も一緒に埋め込んでおくと勝手に孵化して育ちます。
卵は、回収して個別に保管するよりも割カスに埋め込んでおいた方が孵化率が高いように感じます。
約4週間から1ヶ月経過後に再びひっくり返して、幼虫の有無を確認する様にしています。
割カスが入った容器には、種類や産地などのデータと割り出し日を記載したテープやメモを貼っておくと的確な管理が可能です。
今回は、25匹の初齢を回収しました。
割カスの中に卵を8個ほど埋め戻したので最終的に30匹前後になると思います。
一時管理用のカップには、無添加虫吉幼虫用マットを固めずに入れて蓋を閉めた状態で4から7日ほど養生させてから健康な二齢から優先的にブナ菌糸ビン500ccに投入予定です。
割り出し直後の幼虫の菌糸ビン投入は、外傷や虚弱などで直ぐに死んでしまった場合にエサのロスが発生するのでお勧めしません。
カップには、必ず1匹(1個)ずつ種類や産地などの情報と割り出し日を記載したビニールテープかマスキングテープを貼っておくと管理ミスを防げます。
※カップには幼虫管理ラベルを貼れるスペースが無いので面倒でも行なっておく必要があります。