今日の福岡県福津市は、晴れの暖かい一日でした。
今年の九州の冬は、暖冬傾向で日中の最高気温が一桁になる日が少ない珍しい年です。
なので羽毛布団や厚手のジャケットの出番が殆ど無いまま春を迎えそうな感じです。
今回は、先週末に行ったクワガタの幼虫のエサ交換の様子をお伝えしたいと思います。
画像は、2018年11月5日に1本目のクヌギ菌糸ビン550cc(現在は遮光クヌギ500cc)に投入して今回の交換を迎えたスジブトヒラタクワガタの大きく育ったオスの終齢です。
昨年の夏に入荷した天然個体で産卵セットを組んで生まれた幼虫を育てています。
1本目を良い感じに食べていました。
他の幼虫同様に業務用の空調で飼育温度を20から22度前後の一定に保ち、更に画像のサーキューレーターを4から5台フル稼働させて室内の空気循環を行っています。
ボトルはどうしても気密性が高くなるので、ボトル周辺の空気が常に流動していなければボトル内の空気が入れ替わりにくくなって酸欠気味になってしまいます。
酸欠気味の状態で温度が上がると潜らずに上に出てきて大きなストレスの原因になってしまいます。
※特にボトルを収納ケースや発泡スチロールなど通気性が悪い箱状の物に入れると高確率でトラブルが発生するので避けてください。
個人的にサーキュレーション(空気循環)は、大型個体作出の為に必要な一つの要素だと考えています。
体重を測ってみると1本目で既に20グラムでした。(かなりの大型です。)
スジブトヒラタは、自然界でも1年で羽化してすぐに活動を開始するので、初夏の羽化に向けて短期間で育ち切っている感じです。
上々の滑り出しですが成虫のオスは、細長いタイプと太いタイプがいるので後者の太いタイプだと70ミリが難しい感じもします。
2本目は、終齢での菌糸ビンの暴れ防止と交換頻度を落として最小の交換回数で羽化させる為に無添加マットボトル850cc(現在は遮光ボトル800cc)に投入して交換無しで2本成りをさせる予定です。
※暴れを起こすと白い部分が1から数日で消滅してしまうほど激しく動き回って体重を落としてしまいます。
マットボトルの中身の虫吉幼虫用マットは、添加剤が入っていないので発酵ガスや発酵熱が発生しないだけで無く、持ちが良いので交換頻度を落とせて終齢のストレス痩せのリスクを軽減できます。
スジブトヒラタの場合、確実に4ヶ月に1回の交換で済みます。
ボトル内の酸素不足、暴れ、交換頻度の上昇もストレス痩せの要因になってしまいます。
毎年の事ですが天候や情勢の影響で天然採集品の入荷のお約束ができませんので夏の羽化に間に合わせたいと思います。
今後の成長が楽しみです。