ネブトクワガタの飼育(蛹化)状況と離島産ヒラタの大型幼虫

今日の福岡県福津市は、午後から天候が崩れて寒い一日になりました。

今回は、秋から紹介しているネブトクワガタの飼育経過の3回目の紹介とエサ交換と離島産ヒラタの大型幼虫をお伝えします。

ボトルから出した蛹室

画像は、ボトルから中身を出した様子です。

無添加完熟マット(未発売品)を飼育ボトル550ccに固めずに入れて飼育しています。

写真の真ん中付近に見える楕円形の塊が蛹室です。

※遂に蛹になり始めました。(商品の完成まであと一歩です。)

なお、ネブトクワガタは、土繭状の蛹室を作る変わった種類で飼育の際にマットを押し固める必要がありません。

楕円形の土繭

土繭を取り出した様子です。

※中に玩具が入っているタマゴ型のチョコ(チョコエッグ)のカプセルみたいです。

この塊の中で前蛹→蛹→羽化と変化して行きます。

なので土繭を壊すと羽化できない場合もありますので注意が必要です。

カッコ良いオスが羽化してくれる事を願っています。

無事に羽化したら紹介したいと思います。


続きましては離島産ヒラタの幼虫の餌交換の様子をお伝えします。

トクノシマヒラタの終齢

画像は、2018年11月16日に二齢で1本目のブナ菌糸ビン550cc(現在は遮光タイプ500ccへ変更)に投入して今回の交換を迎えたトクノシマヒラタクワガタの丸々と太った終齢です。

幼虫飼育場の温度は、年間を通して業務用エアコンで20から22度前後の一定に保っています。

また、温度のムラやボトル内の空気の循環の観点から常にサーキュレーター(送風機)を4から5台フル活動させています。

28グラムの終齢

体重測定を行なってみると1本目の食い上げ時点で28グラムまで育っており、今後の期待が持てます。

ボトルに投入

2本目からは、終齢時の菌糸ビンの暴れ(掻き混ぜ)の防止とエサ交換の頻度を落とす為にマットボトル850cc(現在は遮光タイプ800ccへ商品変更)へ切り替えました。

終齢は、暴れとエサ交換のストレスで痩せやすいので低刺激で持ちが良い無添加虫吉幼虫マットで3から4ヶ月に1回の交換頻度で済む交換リレーで大型個体を狙っています。


無添加マットボトルについて

マットボトルとは、無添加虫吉幼虫用マットをボトルに超固詰めしたオリジナル商品の事です。

添加剤を一切使わずに発酵させた昆虫マットなのでボトル内で残留成分の腐敗による発酵ガスや発酵熱が発生しないので幼虫に優しく、持ちも良いので固く詰め込んでおくと交換頻度を落とせます。

虫吉幼虫用マットの説明書


タカラヒラタの終齢

こちらは、2018年11月6日に1本目のブナ菌糸ビン550cc(現在は500cc)に投入して今回の2本目への交換を迎えたタカラヒラタクワガタの大きく育った終齢です。

頭部が大きなビッグヘッドの終齢なので70ミリオーバーを狙えそうな予感もします。

終齢22グラム

体重測定を行なってみると1本目で22グラムのジャンボサイズでした。

70ミリオーバーの可能性が高いです。

ボトルに投入

勿論、2本目からは、マットへの切り替え飼育で70ミリオーバーを狙います。

マットボトルの交換タイミングは、3から4ヶ月に1回で大丈夫です。

幼虫は、木屑の中の菌糸や土壌菌を腸内細菌の力を借りて【糖質】に変え、さらに土壌性微生物を食べて【タンパク質】を得る事で大きく育つ事が出来ます。

マッボトル内で自然由来の土壌菌やバクテリア、微生物が増え続ける良い環境に保つ事が大型化に繋がるのかもしれません。

無事に大型個体が羽化しましたら紹介したいと思います。