4月も折り返しに差し掛かり、九州北部でも日中の気温が20℃を超え始めました。
今回は、先週末に行った割り出しの様子を紹介したいと思います。
今年の1月15日に組んだアマミシカクワガタの産卵セット(産卵木をセッティングした容器の略称)のケースから見える2匹の二齢です。(右側の幼虫は、脱皮途中です)
今回、使用した主な飼育用品は、コバエ防止ケース(中)、成虫用マット、国産プレミアム昆虫ゼリー(合成保存料が一切入っていないタイプ)、ナラ産卵木(朽ち木)x2本です。
※木の材質が柔らかすぎると失敗するので少しだけ硬めの物を選びました。
画像の2匹の幼虫を潰さない様に朽ち木を1本ずつ取り出して割って行きました。
ケースから取り出した朽ち木を割って出てきた初齢す。
食痕に粒々の糞を残して行く食べ方が特徴です。
朽ち木の中から顔を出した二齢です。
柔らかい木を好むように思えますが実際は、硬い中心部分まで平気で食い進みます。
前述のとおり、少し硬めのコナラ材を使用しましたのでマイナスドライバーを用いて少しずつ割って行きました。
少々硬い材質でも食痕を残しながら二齢(左)と初齢(右)の2匹が姿を見せました。
マットの中からも5ミリ未満の大きさの初齢(左)が出て来ました。
右側は、1センチほどの大きさの二齢です。(サイズ的にオスだと思います。)
幼虫は、発酵が浅めのマットも好んで食べます。
こちらは、冒頭の画像の2匹の二齢を無事にケースから取り出した様子です。
ケースを引っ張って広げながら、店長と二人掛かりで脱皮中の二齢を含め上手く救出しました。
脱皮直後は、真っ白で傷付きやすいので予め幼虫用マットを入れたカップに専用スプーンを用いて慎重に移動させます。
卵や初齢は、とても小さいので1回の割り出しで全部を回収するのが困難です。
使用したマットと朽ち木片は、ケースに戻して4週間から1ヶ月ほど保管します。
その際にケースに種類や産地、割り出し日などのデータを記載したメモやテープを貼っておくと管理ミスを防げます。(飼育のセオリーです。)
保管後に再びひっくり返して幼虫を回収します。
今回のアマミシカクワガタの割り出し結果は、37匹です。(爆産です。)
割りカスの中からも後から出てくると思います。
管理用のカップには、無添加虫吉幼虫用マットを固めずに入れて保管します。
外傷や虚弱の有無を確認するために4から7日ほど養生させてから上記の無添加マットを木製マットプレスを用いて500ccボトルに固く詰めた物に投入します。
割り出し直後や初齢をいきなり投入すると異常個体がいた場合に途中で死んでしまいエサのロスが発生するのでお勧めしません。
今年は、久しぶりに50ミリに迫る大型サイズを目指したいと思います。