9月も今日で最終日です。
こちら九州北部は、以前よりも残暑が和らぎ過ごしやすくなりましたが台風が接近しており、今後の進路が心配されます。
今回は、夏の終わりに羽化した大型個体を紹介したいと思います。
画像は、2019年8月最新羽化のゴトウヒラタクワガタ(若松島産)の79ミリ超特大のオスです。
※いつもの事ですがギリギリなので0.数ミリを切り捨てて、78ミリペアで販売を行うと思います。
重量感がある大型個体で虫吉のパーソナルベストを更新するサイズです。
エサ交換のリレーは、下記のとおりです。
- 1本目(2018年5月13日、二齢):ブナ菌糸ビン500cc
- 2本目(2018年8月19日、終齢):無添加虫吉マットボトル800cc
- 3本目(2019年2月14日、終齢):同上
→7月20日に蛹になっていたので4本目の交換無し。
2本目からは、終齢幼虫での菌糸ビンの暴れを回避してじっくりと大きく育てる為に無添加マットボトルでの飼育へ切り替えております。
マットボトルとは、無添加虫吉幼虫用マットをボトルに超固詰めしたオリジナル商品の事です。
添加剤を一切加えずに発酵させた昆虫マットにつき、ボトル内で添加成分の腐敗による発酵ガスや発酵熱が発生しないので幼虫に安心です。(虫吉幼虫マットの説明書>>)
劣化が遅いので固く詰め込んでおくと3から4ヶ月毎の交換で済むのでコスパも良いです。
※今回の交換リレーは、2本目から3本目が半年くらい経過していますがマットボトルを超固詰めに出来る人材不足で交換が間に合っていないだけなので特に意味はありません。
但し、この様な状態でもギネスに限りなく近い個体が羽化していますのでマットボトルの性能は保証できます。
●なお、無添加でも大きくなる理由は、下記の事が挙げられます。
幼虫は、オガクズと一緒にキノコや土壌菌の菌糸を食べて腸内細菌の力を借りて糖質に変性させて体内に吸収しています。
また、オガクズに住んでいる分解性の微生物を一緒に食べて動物性のタンパク質を吸収しています。
クワガタの幼虫は、上記の2つの栄養素を同時に体内に吸収して大きく育つ事ができます。
前述のとおり、マットの中には、たくさんの菌糸や微生物が住んでいますので沢山の酸素を必要とします。
なので下記の様なサーキュレーターか扇風機を用いて必ず、お部屋の空気が常に動いている状態を保ってください。
ボトルの周辺の空気が動く事でボトル内にも常に新鮮な空気が循環して送り込まれます。(サーキュレーションと呼ばれる事もあります。)
少しの工夫で幼虫の落ち着きが良くなって大きく育ちやすいので是非、お試しください。
こちらは、8月羽化のヤクシマスジクワガタの40ミリに迫る超特大サイズのオスです。
勿論、ギネス級サイズなので虫吉のパーソナルベストを大きく更新しています。
※こちらの個体もギリギリなので0.数ミリを切り捨てて39ミリペアで販売すると思います。
こちらの個体は、飼育ボトル550ccのメリット(乾燥予防タイプの蓋)を利用して無添加虫吉幼虫用マットを木製マットプレスで渾身の力で詰め込んだ物に2018年12月21日に投入して1本で羽化させました。
※現在、550ccボトルは終売につき遮光タイプ500ccへ変更になっています。
今年は、飼育やボトル詰めの作業に追われてブログの更新頻度が落ちておりますがパーソナルベストを更新してくれそうな大きな終齢が育っていますので無事に羽化しましたら紹介したいと思います。
わが家にも虫吉様より購入させて頂いたヤクシマスジがおります。品があり、大好きなクワガタです。
ブログの更新楽しみにしております。ボトル詰作業大変かと思いますが、身体に無理をなさらず頑張って下さい。
クワタロウ様
いつもお世話になっております。
コメントを頂きありがとうございます。
ヤクシマスジクワガタは、小型ですが赤みが強くエレガントな雰囲気があるのでコアな人気があります。
今年になって漸く40ミリが羽化してくれました。
超固詰めのマットボトルを詰めるのは大変ですが少ない人員で何とか頑張っています。
今後とも宜しくお願い致します。
どちらも素晴らしいサイズですね! ヤクシマスジ、ゴトウヒラタともに好きな種類なので、私もいずれはそのサイズを自分で作出してみたいです。
ユウさたん様
いつもお世話になっております。
コメントありがとうございます。
今年のヤクシマスジクワガタは、オオクワマットではなく、無添加虫吉幼虫用マットで勝負してみましたが全体的に大型化している感じがします。
温度管理と空気循環に力を入れ始めてから全ての種類において徐々にサイズアップしているのを実感しています。
ブログの情報を是非、飼育の参考にしてみてください。
今後とも宜しくお願い致します。
虫吉様、お世話になっております。
ゴトウヒラタにヤクシマスジ、凄い個体を作出されましたね!
本当にギネス級の特大サイズで、あまりの格好良さに見ててウットリしてしまいます(^^)
今年は、自分の方でも知り合いの方の自己採集からの累代である中通島産のゴトウヒラタ をブリードしておりますが、知り合いの方は一切菌糸を使用しないマットオンリーの飼育にも関わらず、♂70mmUP、♀40mmUPを普通に出しているので、今後の成長が期待出来ます!
それと、やはりヒラタクワガタはノコギリクワガタと同じくマットだけでも十分大きくなってくれるという事が分かったのと、虫吉様の様に1本目に菌糸ビンで大きくしてからのマット飼育はもっと大きくなるという事も分かりました☆
自分も虫吉様に続いて、特大サイズが出せるように頑張りたいです!
それと、少し話が脱線してしまうのですが、虫吉様の方でタカラヒラタの販売はまだ先になるでしょうか?
もし販売するのであれば、タイミングもありますが購入したいなと思っているので宜しくお願いします。
国産のヒラタでは唯一採集が禁止となっている極上の極太ヒラタ、是非とも飼育してみたいです☆
BUG_SHIZUOKA様
いつもお世話になっております。
ご報告ありがとうございます。
クワガタの終齢幼虫は、エサ交換の際の掘り出し時のストレスで大きくサイズロスを起こしてしまいます。
なので1本目の菌糸ビンで終齢まで育った時点で持ちが良いマットに切り替えて交換頻度を落とす方法が上手くハマってくれます。
タカラヒラタは、先日まで販売していたのですが現在は品切れにつき、次の羽化待ちです。
場合によっては、来年の春までお時間を頂くかもしれません。
宜しくお願い致します。