明けましておめでとうございます。
本年最初の更新です。
例年は、長寿の越年カブトやミヤマ、ノコの紹介をしているのですが今年は沢山の数が越年したので後日お伝えしたいと思います。
今回は、昨年末に羽化したクワガタの中から大型個体を少し紹介します。
※現在、記事内に登場するボトルは、メーカーの終売に伴い、550cc→遮光タイプ500cc、850cc→遮光タイプ800ccへ商品の変更が発生しております。
画像は、12月に羽化したトカラノコギリクワガタ(中之島産)70ミリの大型個体です。
オレンジ色の発色とアゴの湾曲が綺麗な個体です。
先ほどの個体の尺寸の様子です。(70.5ミリ前後です)
内歯がやや下を向き独特の迫力があります。
下記のエサ交換リレーで羽化させました。
- 1本目(2019年2月24日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc(現在は遮光ブナ500cc)
- 2本目(2019年7月15日、終齢):無添加虫吉マットボトル850cc(現在は遮光ボトル800cc)
→2019年11月22日、サナギになっているのを確認したので4本目の交換無し。
※マットボトル詰めの人手不足で1本目の菌糸ビンを4ヶ月半ほど引っ張ってしまいましたが本来は3ヶ月後の交換をお勧めします。
2本目からは、暴れ防止だけでは無く、交換頻度が上がる事によるストレス縮みを回避する為に無添加マットボトルへ切り替えています。
虫吉の幼虫用マット(マットボトルの中身の土)は無添加なので硬く詰めてもボトル内で有機物の腐敗による発酵ガスや発酵熱が発生しないので安心です。(オリジナル木製プレス>>)
加えて持ちが良いのでトカラノコギリの場合、4ヶ月前後も交換せずに済むので交換頻度や回数を減らせてストレス痩せのリスクも軽減できます。
※2本目に菌糸ビンを用いると暴れや劣化で交換回数が1回多くなって痩せやすいです。
70ミリオーバーは、もう1匹羽化していました。
こちらの個体は、同じく2019年12月最新羽化のトカラノコギリ(中之島産)72.5ミリ前後の超大型個体です。
パーソナルベストのサイズですが店長の報告によると20グラム前後の巨大な幼虫もいたとの事ですので今年は、大幅な更新の期待が膨らみます。
エサ交換リレーは下記のとおりです。
- 1本目(2019年3月7日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc(現在は遮光タイプ500cc)
- 2本目(2019年6月21日、終齢):無添加虫吉マットボトル850cc(現在は遮光タイプ800cc)
→2019年11月29日にサナギになっているのを確認したので3本目の交換無し。
交換リレーの説明は、冒頭の70ミリで紹介済みなので省略しますが菌糸ビンで引っ張らずに持ちが良い無添加虫吉マットで引っ張るというズボラ飼育が見事にハマってくれた個体だと思います。
今回の2個体は、時間がある時にサイトにアップしたいと思います。
画像は、12月最新羽化のアマミヒラタクワガタの超大型個体です。
今回の個体は、2018年の晩秋に天然個体を産卵させて冬に割り出した幼虫を育ててみました。
※2回目の割り出し(割カスの中)から出てきた幼虫なので余り期待していませんでした。
このタイミングの産卵は、運が悪いと夏に早期羽化を起こしやすいですが過去に他の種類で夏を超えて大型化するのを確認していましたので実験感覚で行ってみました。
ノギスで測ってみると76.9ミリ前後(限りなく77ミリに近い)超特大サイズです。
勿論、虫吉のパーソナルベスト更新です。
エサ交換リレーは下記のとおりです。
- 1本目(2019年2月1日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc(現在は遮光タイプ500cc)
- 2本目(2019年5月15日、終齢):無添加虫吉マットボトル850cc(現在は遮光タイプ800cc)
- 3本目(2019年8月25日、終齢):同上
→2019年11月22日に既にサナギになっているのを確認。
今回の個体は、未だ羽が柔らかいので出品まで少し時間が掛かると思います。
画像は、12月最新羽化のオキナワノコギリクワガタ68ミリの超特大サイズです。
この種類は、大アゴの第一内歯と基部寄り(内歯の下側)の小歯が離れるタイプなので湾曲が緩やかですが胴体が太いので大型化しにくいです。
ノギスで尺寸している様子です。68.6ミリ前後です。
下記のエサ交換リレーで羽化させました。
・1本目(2019年3月17日):ブナ菌糸ビン550cc(現在は遮光タイプ500cc)
・2本目(2019年7月18日):無添加虫吉マットボトル850cc(現在は遮光タイプ800cc)
→2019年11月24日に蛹化しているのをい確認したので3本目の交換無し。
今年の上半期は、少数精鋭の羽化になると思いますが大型個体が羽化しましたら紹介します。
本年も宜しくお願い致します。
離島ヒラタ、ノコギリは菌糸ビンを使わずマットボトルでもいけますか?
こうちゃん様
いつもお世話になっております。
クワガタ工房 虫吉の小澤です。
コメントありがとうございます。
本土、離島産を問わずマットボトルのみで飼育しておられるお客様も多いので大丈夫だと思います。
但し、1本目だけ菌糸ビンを使って一気に終齢まで育ててからマットボトルへ切り替えた方が幼虫期間の短縮だけでなく、最小限の交換回数で済むのでお勧めです。
宜しくお願い致します。
ありがとうございます