5月も下旬を迎え、徐々に梅雨の様な天候が多くなっております。
近所の川では、夜になるとホタルが飛び始め、クワガタ採集のシーズンも目前です。
今回は、4から5月に羽化したヤクシマコクワガタ50ミリオーバーの新成虫を紹介したいと思います。

画像は、2020年4月最新羽化のヤクシマコクワ(宮之浦産)50ミリオーバーのオスの画像です。
この種類は、赤みが強く、横幅がありアゴが太いので個人的に最も好きなコクワガタです。

ノギスで尺寸している様子です。
約50.8ミリの綺麗な個体です。
昨年の夏に産卵セットを組んで産まれた幼虫を下記のエサ交換リレーで羽化させました。(産卵方法を紹介した記事>>)
・1本目(2019年8月25日、二齢幼虫):クヌギ菌糸ビン550cc(現在はクヌギ遮光500ccへ仕様変更)
・2本目(2019年11月15日、終齢):オオクワマット《550ccボトル(現在は遮光ボトル500cc)に木製プレスで超固詰めした物》
・3本目(2020年2月6日、終齢):同上。
→3月下旬にサナギになっているのを確認。
いつもの様に最初の1本目だけ菌糸ビンを与えて終齢まで育てた後は、2本目からマット飼育へ切り替えています。
終齢での暴れや菌糸ビンの劣化による交換頻度の増加を避ける為です。
菌糸ビン(基本2から3ヶ月毎の交換)と異なり、固く詰めたマットなら4ヶ月ほど引っ張れますので交換時のストレス痩せのリスクを軽減できます。

こちらは、5月最新羽化のヤクシマコクワ51ミリ超えの特大サイズのオスです。
先ほどの個体同様に赤みが強くシブい感じの個体です。
最初の個体同様に昨年の夏に産卵セットを組んで産まれた幼虫を羽化させています。

ノギスで測ってみると約51.7ミリでした。
エサ交換リレーは、下記のとおりです。
・1本目(2019年9月5日、二齢幼虫):クヌギ菌糸ビン550cc(現在は遮光タイプ500cc)
・2本目(2019年12月3日、終齢):オオクワマット(550ccボトル(現在は遮光500cc)に木製プレスで超固詰めした物)
・3本目(2020年3月5日、終齢):同上。
→4月12日にサナギになっているのを確認。
エサ交換の概要は、冒頭の個体で説明しておりますので省略します。
最後にパーソナルベストを大幅に更新した大型個体を紹介します。

こちらは4月下旬最新羽化のヤクシマコクワガタ52ミリのオスの画像です。
流石に52ミリにもなると野外で見かけるヒラタクワガタよりも大きいので迫力があります。

ノギスで測ってみると約52.5ミリ前後でした。
勿論、虫吉のパーソナルベストの大幅更新です。
エサ交換リレーは、下記のとおりです。
・1本目(2019年10月12日、二齢幼虫):クヌギ菌糸ビン550cc(現在は遮光500cc)
・2本目(2020年1月16日、終齢):オオクワマット(550ccボトル(現在は遮光500cc)に木製プレスで超固詰めした物)
→4月18日にサナギになっているのを確認したので3本目の交換無し。
※エサ交換の概要は、冒頭の個体と同じ。
こちらの個体は、前述の2匹と異なり秋の割り出しになってしまい幼虫期間が短めで2本で羽化しています。
1本目から2本目への交換時の体重を偶然に測っており、7グラムでした。
最終交換から約3ヶ月後に蛹化しているので交換回数を減らしてストレスが掛からないベストなタイミングで運良く羽化してくれた様に感じます。
(憶測ですが最後のボトル内で8グラムを超えていたと思います。)
いよいよ6月が近づいておりますので面白い情報がありましたら紹介したいと思います。
お世話になっております。
2本目、3本目の交換時の体重が、必ずしも成虫羽化時の大きさに反映されないのが、むずがゆいですね。
これは期待できるぞ!と思っていても、掘り出したらそうでもなかった。
逆に、軽いからそうでもないなと思っていたら、思った以上だったり。
早熟型・晩成型など個体差も当然あるだろうし、暴れてやせてしまう個体・最後の一伸びする個体、一概に言えないですが、それも飼育の醍醐味ですね。
一番は、不全がなく元気であればですが。
TKMK様
いつもお世話になっております。
コメントありがとうございます。
生き物なので工業製品と異なり、必ずしも同じ方法で同じ結果が出るとは限らないので試行錯誤の連続です。
これも飼育の醍醐味かもしれません。
今後とも宜しくお願い致します。