いよいよ今年も残り僅かになりました。
現在、クワガタの羽化が始まりましたので少しですが紹介したいと思います。
※秋の羽化が少なかった代わりに年明けから春に掛けて色々な種類が一気に出てくると思います。
画像は、2021年12月上旬に羽化したタカラヒラタクワガタ71.5ミリの特大サイズのオスです。
太くて力強いアゴの個体です。
今年の1月31日に産卵セットから割り出した幼虫を育てました。
■エサ交換リレーは、下記のとおりです。(飼育温度は20から22℃)
・1本目(2021年2月4日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc(現在は遮光タイプ500cc)
・2本目(2021年4月29日、終齢):無添加虫吉マットボトル850cc(現在は遮光タイプ800cc)
・3本目(2021年9月23日、終齢):同上
※10月21日に前蛹(蛹室)を確認したので以降のエサ交換は無しです。
2本目からは、終齢幼虫での菌糸ビンの暴れ(掻き混ぜ行動)防止だけでなく、持ちが良く交換頻度を抑える事ができる(低ストレス対策)の無添加虫吉マットボトルへ切り替えて大きく育て上げました。
マットボトルの中身の無添加虫吉マットは、添加剤の力を借りずに微生物や菌糸の力で大きく育つマットなので幼虫にも優しいです。
※発酵ガスや異常発熱の発生も抑制できます。
なお、菌糸ビンやマットボトルは、容器の中のオガクズで菌類や微生物を培養しているような感じの商品です。
言い換えると【生き物】です。
なので沢山の酸素を用いて呼吸しなければ生きて行けません。
空気の流れを遮ったり密閉状態になるとボトル内が酸欠を起こしやすくなります。
画像は、幼虫飼育時の空気循環に役立つサーキュレーターです。
下記のページを参考に空気循環やボトルへの酸素補給を行うと幼虫の落ち着きが圧倒的に良くなります。
※幼虫が落ち着かずにマットに潜らない場合も応用可能です。
エサ交換直後の急激な環境変化によるストレスを少しでも軽減する事も大型個体の一つの秘訣だと思います。
特に多頭飼育の場合は、エアコンだけでなくサーキュレーターも併用される事をお勧めします。
お部屋の中で滞った空気が動き出すことでボトル周辺の空気も動き始めて、ボトルの中の空気が引っ張られる様に入れ替わるといったイメージだと思います。
それでは、次の種類を紹介したいと思います。
画像は、12月上旬羽化のチョウセンヒラタクワガタ(対馬産)54ミリ特大サイズのオスです。
緩やかな弧を描くように湾曲した大アゴと鋭く突き出した内歯が刺激的な個体です。
今年の3月28日に産卵セットから割り出した幼虫を育てました。
■エサ交換のリレーは下記のとおりです。
・1本目(2021年4月3日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc(遮光500cc)
・2本目(2021年6月30日、終齢):無添加虫吉マットボトル850cc(遮光800cc)
※2021年10月21日に前蛹(蛹室)を確認したので以降の交換無し。
餌の切り替えの意図は、最初の個体で説明済みにつき省略致します。
★商品の仕様変更に関するご案内です。
2021年9月下旬より従来の乳白色ポリボトルのメーカー終売に伴い、画像の遮光クリアボトルへ容器が変更になっております。
空ボトルと菌糸ビン(ブナ、クヌギ)は、500cc、800cc、1400ccの3つのサイズがあります。
但しマットボトルのみ乾燥の心配から800ccと1400ccのみです。
※マット飼育に適している容器は、固めた部分の層の厚みが10センチ以上をキープできる高さのボトルのみです。
遮光でストレスを軽減できるのは、幼虫だけでなくマットに生息する微生物や菌類、バクテリアも同様だと思います。
なので従来品よりもスペックが格段に上がっていると思います。
なお、見た目以上に透明度があるので菌糸ビン、マットボトル共に食痕や幼虫の観察が可能です。
※見えない時は、ボトルの中心に落ち着いて【居食い】している場合です。
以前までのボトルよりも2センチくらい横広(直径10センチ)なので国産種の大半が800ccで問題ないと思います。
★年末年始の業務について
虫吉の本年の仕事納めは、12月28日です。
※最終日の出荷締め切りは、お昼12時までのご注文(お支払い)分が対象です。
年明け(2022年の仕事始め)は、1月4日です。
年内に出品可能なクワガタを出品してからお正月を迎えたいと思っています。
秋の羽化が少なかった分だけ、年明けにズレ込む感じになっていますので2022年もガンガン新成虫を紹介したいと思います。