今回は、昨日行ったノコギリクワガタの仲間の終齢幼虫のマット交換の様子をお伝えしたいと思います。
なお、幼虫飼育温度は、21から23℃の範囲内です。(20度以下だと成長が鈍化しやすいです)
まず最初にトカラノコギリクワガタ(中之島産)の大きく育った終齢幼虫を紹介します。
こちらの幼虫は、下記の餌交換で現在に至っています。
2023年10月18日に1本目のブナ遮光菌糸ビン500cc
→2023年12月28日に2本目の遮光マットボトル800cc(中身は無添加幼虫マット)
→今回の交換を迎えました。
※ゴロゴロとした糞が見えるくらい、よく食べていました。
菌糸ビンからマットへの切り替えの理由は、終齢幼虫で発生しやすい菌糸ビンの暴れ(かき混ぜ)による激縮みを防ぎつつ、持ちが良い無添加マットで交換頻度を抑えて幼虫のストレス痩せを防ぐのが目的です。
・菌糸ビンからマットへの切り替え飼育の説明>>
★菌糸ビンは、持ちが悪いので2ヶ月半程度で切り捨ててマットボトルで3ヶ月半から4ヶ月ほど引っ張っています。
※クワガタの場合、3ヶ月に1回のマット交換を推奨していますが、ノコギリクワガタの仲間は、少食なのでマットボトルを3ヶ月半から4ヶ月の範囲内であれば引っ張っても大丈夫です。(これ以上の引っ張りやご自身でお詰めになられた物の場合は保証できませんが)
■マットボトルの補足説明
無添加虫吉プレミアム幼虫マットをボトルに超固詰めした【一本入魂】の商品の事です。
(特殊な詰め方を行っていますので真似する事が困難なレベルかもしれません。)
無添加なので添加物による幼虫に有害な物質(発酵ガス)が発生しないので幼虫にも安心です。
※結構な重労働になりますので沢山の数をご注文の際は、何日かお時間をいただく事もあります。
先程の幼虫を体重測定してみると18グラム(脱糞後の体重)でした。
トカラノコギリは、この体重で70ミリオーバーを十分に狙えます。
3本目も引き続き、マットボトル800ccに投入しました。
大型個体の期待が膨らみます。
■ボトルに幼虫を入れる際の注意点!
マットは、ボトルに詰めてすぐに使うのではなく、使用する3日以上前から詰めておき、十分に微生物やバクテリアを安定させてから幼虫を入れた方が落ち着きが良くなり、潜らないというトラブルを防ぐ事ができます。
・ボトル内へのサーキュレーション(空気循環)について>>
こちらは、かなり大きく育ったオキナワノコギリクワガタの終齢幼虫です。
昨年の晩夏に入荷した天然採集品のメスを産卵させて生まれた幼虫です。
こちらの幼虫のエサ交換リレーは下記のとおりです。
2023年10月1日に1本目のブナ遮光菌糸ビン500cc
→2023年12月21日に2本目の遮光マットボトル800cc
※餌交換に関しましては、冒頭の幼虫で説明済み。
体重を測ってみると何と18グラムでした。(今回は、18グラムが3匹出てきました。)
長細い種類なので70ミリオーバー確約サイズです。
パーソナルベストの72.95ミリ更新の期待が膨らみます。
なお、菌糸ビンを早めに切り捨てていますので1本目から2本目への交換時の体重は、測る価値無しのレベル(小ささ)なので間違いなく、マットボトルで爆伸びしています。
こちらは、イヘヤノコギリクワガタの終齢幼虫です。
先に紹介した2種類に比べて黄色味を帯びて(成熟して)います。
※夏頃に蛹化もしくは羽化を迎えるかもしれません。
こちらの幼虫のエサ交換のリレーは、下記のとおりです。
1本目(2023年9月29日):ブナ遮光菌糸ビン500cc→
2本目(2023年12月24日):遮光マットボトル800cc
※交換の概要に関しましては、冒頭の幼虫で説明済みにつき省略。
体重を測ってみると12グラムでした。
ただし、2021年頃に63ミリオーバーのオスを羽化させた事があるのですが、当時はコロナ禍や人手不足でバタバタしてデータが残せていませんので、この体重が大きいのか小さいのか不明です。
この種類は、少し小ぶりなリュウキュウノコギリの仲間なので、おそらく60ミリ代前半が狙えると思います。
これからの成長や羽化が楽しみです。