今年の福岡県は、梅雨明け以降、お盆を過ぎても例年に無いほど暑い日が連日の様に続いております。
クワガタ(成虫)の在庫ストックヤードは、コンディション維持の為、真夏でも常時16から18℃の上着が必要なレベルの低温管理なので業務用エアコンでも電気代が気になる今日この頃です(汗)
今回は、7月に羽化したクワガタの大型個体を少しだけ紹介したいと思います。
画像は、2024年7月18日に羽化した国産オオクワガタ(福岡県久留米産)80ミリの綺麗な大型個体です。
ノギスで尺寸すると80.5ミリに迫る大きさです。
▼エサ交換リレーは、下記のとおりです▼
・1本目(2023年6月2日、初齢):クヌギ遮光菌糸ビン500cc
・2本目(2023年8月17日、終齢):遮光マットボトル800cc
・3本目(2023年12月21日、〃):同上
・4本目(2024年5月2日、〃):同上
→2024年6月4日に蛹室を確認したので5本目の交換なし。
5月17日のブログで紹介した菌糸ビン飼育のオオクワガタと異なる方法(菌糸ビン→マットへの切り替え飼育)で無添加マット(現在販売中の2024年最新リニューアルバージョン)を用いましたが良い結果が出てくれました。
※なお、各交換時の体重は、期待していなかったので測っていませんが30グラムを超えていたと思われます。
【マットボトルとは】
マットボトルとは、無添加虫吉幼虫用マットをボトルに固く詰め込んだ虫吉オリジナル商品の事です。
添加剤が一切入っていないので幼虫に有害な発酵ガスが発生しないので安心です。
また、持ちが良いので固く詰め込んでおくと確実に3から4ヶ月に1回の交換で済みますのでズボラ飼育が可能です。
※ただし、ご自身でボトルにお詰めになられる場合は、機械や設備の関係で若干緩くなると思いますので3ヶ月経過した時点での交換をお勧めします。
こちらは、2024年7月10日に羽化したトカラノコギリクワガタ(中之島産)71ミリの大型個体です。
オレンジ色の発色良好の綺麗な水牛タイプです。
※第一内歯(大アゴ内側の基部寄りの大きな突起)が発達したバランスが良い個体です。
先程の個体をノギスで尺寸すると71.6ミリでした。
▼エサ交換リレーは、下記のとおりです▼
・1本目(2023年10月6日、二齢幼虫):ブナ遮光菌糸ビン500cc
・2本目(2024年1月11日、終齢):遮光マットボトル800cc
・3本目(2024年5月9日、〃):同上
→2024年6月24日に既に蛹になっているのを確認したので4本目の交換なし。
基本的に菌糸ビンは3ヶ月毎、マットボトルは4ヶ月毎の交換を行っています。
★なお、菌糸ビンもマットボトル同様に固詰めタイプです。
※こちらの個体も各交換時の体重は、測っていませんが、このサイズの場合、17グラムを超えていた可能性が高いです。
こちらは、2024年7月17日羽化のオキナワノコギリクワガタの超大型71ミリです。
大アゴが極太で赤の発色が綺麗な個体です。
昨年の夏に入荷した天然のメスから生まれた幼虫を羽化させましたが、第一から第三までの内歯が異常に発達した今まで見た中で最高レベルの極太個体です。
ノギスを当てて尺寸してみると71.2ミリでした。
▼エサ交換リレーは、下記のとおりです▼
・1本目(2023年10月1日、二齢):ブナ遮光菌糸ビン500cc
・2本目(2023年12月21日、終齢):遮光マットボトル800cc
・3本目(2024年4月19日、〃):同上
→2024年5月28日に前蛹になっていたので4本目の交換なし。
なお、最終交換の3本目への交換時の体重は17グラムでした。
今年のオキナワノコギリは、全体的に綺麗な65ミリ超えの大型個体が多いです。
こちらの画像は、2024年7月14日羽化のイヘヤノコギリクワガタ62ミリ超えの大型個体です。
赤みと光沢が強い綺麗な個体です。(左上翅の白くなっている部分は、凹みではなく照明器具の光の反射です。)
今年は、8月に数年振りに野外品が入荷したのでお盆後半からお盆明けに産卵セットを2セット組んでみたところ、いずれも上手く産卵している様です。
野外では、50ミリを超える個体が殆どいないので40ミリ台ペアのみになりますが現在販売中です。
※採集者によると那覇から伊平屋島への交通のアクセスが悪いので行くのに時間が掛かって大変だったみたいです。
ノギスで尺寸している様子です。(62.4ミリです)
※過去に何度か63ミリ超えを羽化させて販売した事がありますが、ブログでの羽化紹介は今回が初めてです。
▼エサ交換リレーは、下記のとおりです▼
・1本目(2023年6月23日、二齢):ブナ遮光菌糸ビン500cc
・2本目(2023年9月21日、終齢):遮光マットボトル800cc
・3本目(2024年1月24日、〃):同上
→2024年5月下旬に蛹室と思しき空洞をを作っていたので4本目の交換なし。(6月4日に前蛹を確認)
今回紹介した個体の幼虫飼育時の温度は、すべて21から23℃の範囲内です。
次回も面白い情報があれば紹介したいと思います。