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ヒラタ・ノコギリの産卵方法

ヒラタの参考例
ヒラタの参考例
ヒラタの参考例
ノコギリの参考例

このページは、日本産(離島産も含む)ヒラタクワガタノコギリクワガタ の繁殖方法を紹介したコーナーです。

これらの種類は、「産卵木」と「マット」の双方に卵を産みます。

繁殖の推奨温度は23℃から28℃前後です。この温度にならない時は効率が落ちます。

常温飼育の場合は、5月から9月までに繁殖のセットをすると良いです。

また、7から8月の猛暑時は、冷房で上記の温度になる様に調節する必要があります。

種類にもよりますが、羽化して3から6ヶ月経過もしくは、越冬後でなければ卵を産まない事が多いです。

それでは、詳しく手順を説明したいと思います。

必要な用品です。

●必要な用品です。

・飼育容器:コバエ防止ケース(中サイズ)

・産床用土:産卵専用マット(4リットル)

・産卵木:クヌギ材(Mサイズ)を2本

上記の飼育用品の組み合わせで詳しい方法をご紹介します。

加水します。

まず、クヌギ材(Mサイズ)2本をバケツに入れて加水します。

因みに加水は、晴れた日に行った方が水切れが良くなるのでオススメです。

※画像の様にプカプカと浮かぶので下記の方法で押さえつけてください。

重石をのせます。

画像の様に水を入れた大きめのペットボトルを重石の代わりに乗せると加水時間の短縮が可能です。

※今回は、ペットボトル1本のみですが浮かび上がる様でしたら2本以上使ってください。

加水時間は、この状態で30分前後で大丈夫です。

水切れが悪くなるので1時間以上の加水は避けてください。

日陰干しをしています。

加水が終わったら、ひっくり返したザルやカゴの上に乗せて日陰干しをします。

※カゴなどの上に乗せた方が圧倒的に水切れが良くなります。

日陰干しの時間は、天候や季節にもよりますが5から7時間程度で大丈夫です。

樹皮を剥がします。

ステーキナイフ(ホームセンターで売っている安価な物で可)で樹皮を全部剥がします。

※ステーキナイフは、刃物と異なり怪我の心配がないので安心です。

全部剥がした画像です。

樹皮を完全に剥がした画像です。

※時々、シイタケのホダ木が用いられるので丸くて黒い穴(痕)がありますが問題ありません。

半分だけ入れます。

コバエ防止飼育ケース(中サイズ)にマットを袋半分(約2リットル)だけ注ぎ入れます。

横からの画像です。

2リットル(袋の半分)を注いだ横からの画像です。(固める前です)
※この分量が上手にセットを組む絶妙な加減になります。

固めます。

飼育ケースの中のマットをオリジナル木製プレスを用いて押し固めます。

その際に容器の底を破らない様に注意が必要です。
画像の様に容器の下に玄関マット、四つ折りにした新聞紙、雑誌などを敷いて作業を行うと割れのリスクを軽減できます。

上に入れます。

固めたら上に樹皮を剥がした2本の朽ち木を入れます。

※画像と全く同じ方向で入れると納まりが良いです。

埋め込みます。

上から残り半分(約2リットル)を注いで埋め込みます。

隙間を埋めます。

飼育ケースと木の間に出来た隙間を手で軽く埋めます。
固める必要はありません。

上の部分を強く押さえ付けると酸欠や嫌気性発酵を起こしてしまうので避けてください。

セット完了です。

これでセットが完了です。

お問い合わせが多いので記載しておきますが数日後、飼育容器の中の朽ち木にカビが発生する事がありますが飼育上の問題や害はございません。ご安心ください。

セットの横からの画像

埋め込み終わった後の横からのイメージ写真です。

セット例

メスがオスに挟まれて傷付けられない様に3日間だけ同居させた後、必ずオスだけを取り出して別の容器で飼育します。

オスのアゴを縛ってペアリング

気性が荒い種類や大きな種類の場合は、オスがメスを挟み殺してしまうリスクが高いので画像の様にオスのアゴを縛って予め交配(ペアリング)させてからメス単独で容器に入れる方法もあります。

オスのアゴ縛りの方法です。>>

本土ヒラタのメスのみを産卵の容器に入れる

天然採集品のメスは、一般的に自然下で90から95%の確率で交配(交尾)済みと言われていますのでメス単独(ペアリング無し)で産卵出来る事が多いです。

※飼育下で交配済みのメスも同様に単独で入れて大丈夫です。

約1ヶ月ほど経過してもケースの底に卵や幼虫、産卵木の削りカスが見えない時だけ再度3日間だけオスを入れてください。
※卵や幼虫が見えている時は、メスが交尾を拒んでオスに挟まれやすくなるので絶対にオスを入れないで下さい。

クヌギの落ち葉などの隠れ家になる物も入れておいた方が良いです。

幼虫が見え始めます

1ヶ月半から2ヶ月するとケースの底に小さな幼虫が見え始めます。 これが幼虫の取り出しの目安です。

容器をひっくり返す

幼虫を傷つけない様にそっとケースをひっくり返します。
ケースの底の方からも幼虫が沢山出て来る事があります。

幼虫を回収します。

幼虫は、デリケートなので手で触らずに幼虫飼育専用スプーン等でそっと幼虫一時管理用カップに入れます。

慎重に削って割り出します

朽ち木の中にも幼虫がいますのでマイナスドライバー(工具)などを用いて丁寧に慎重に割り出します。

※工具を使う際は、怪我が無い様に十分にご注意ください。

割カス

卵や幼虫は、小さいので1回の割り出し(採取)作業で完全に回収する事が困難です。

産卵に用いたマットや朽ち木片(通称:割カス)は、再び元の飼育ケースに戻して4週間から1ヶ月後に再度ひっくり返して幼虫の有無を確認してから処分してください。

◆日本の生態系を守るため、【割カス】は、絶対に野外に廃棄しないでください。
市町村の回収ゴミ(週2回の分)に出した方が環境に優しいです。

カップに入れます

カップには、無添加虫吉幼虫用マットを固めずに入れて蓋を閉めて4から10日ほど養生させて様子を見ます。

菌糸ビンに幼虫を入れる

この養生期間内に傷や虚弱などの異常がないかを確認してからブナ菌糸ビン500ccマットボトル800ccに入れます。

このページで紹介した飼育用品は、ホームページ内で好評販売中です。