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オオクワガタ、コクワの産卵方法

オオクワガタコクワガタの仲間(離島産も含む)の繁殖方法です。

上記のに加えスジクワガタやアカアシクワガタ も産卵方法は同じです。

繁殖温度は23℃から28℃前後です。この温度にならない時は産卵しません。

大きな分だけ少し成熟が遅いオオクワガタの場合、羽化して5ヶ月以上経過したペアか越冬済みのペアを5月から9月の間に産卵させると効率が良いです。

天然個体は、夏の間なら直ぐの産卵が可能です。

オオクワガタはマットでは無く、主に産卵木(朽ち木)に卵を産み付けます。


水浸け

まず、少し硬めの朽ち木( 産卵木MかLサイズ)を用意します。

※Mサイズの場合は、中サイズのケースに2本入ります。

なお、コクワガタの場合は産卵木Sサイズを2本用いると良いです。

これを30分ほど水に漬け込みます。

水を入れたペットボトルを重しにすると確実に水が染み込みます。

この作業は、晴れた日に行った方が次に説明する作業がスムーズに行きます。

産卵木の販売コーナーはこちら>>


日陰干し

6から8時間ほど水を切るために日陰で干します。

画像の様に逆さにしたカゴの上に乗せると水切れが良くなります。


皮むき

水が切れたら100円均一ショップやホームセンターで販売されているステーキナイフ等で朽ち木の皮を剥きます。

前準備はこれで終わりです。


ケースにマットを入れる

飼育ケース中サイズか大サイズに成虫飼育用の昆虫マットを厚さ3から5センチほど入れます。

特に固める必要はありません。


ケースにオオクワガタのペアを入れる

ケースの中に前述の加水処理を行った産卵木とエサ皿、足場となるクヌギの落ち葉を入れててセットします。

産卵木は、マットの上に置くかお好みで3分の1くらい軽く埋め込んでいただいても構いません。

あとは、ペアを入れて完了です。

飼育温度は23から28℃前後でキープします。

繁殖方法は、至ってシンプルで簡単です。

1週間から1ヶ月くらいするとメスが朽木を削り始めます。

オオクワの場合はメスが木を削り始めたら産卵に集中させる為、オスを外して別のケースで飼育して下さい。


割り出しの目安

メスを入れて約1ヶ月ほど経過した朽ち木です。

この状態が産卵の目安です。

画像は、激しく削られている状態ですが、貫通するように真っ二つにしたり、原形を留めない場合もあります。


割っていきます。

先ほどの朽ち木をマイナスドライバー等で丁寧に慎重に割っていくと幼虫が採取できます。

幼虫を潰さない様に注意が必要です。

あまり齧られていない部分から少しずつ割ると良いです。


採取した幼虫

幼虫は手で触らずに幼虫飼育専用スプーン等でそっと幼虫管理用カップ(クリーンカップ)に入れます。

カップの中のマットは、小さな幼虫のストレス軽減の為に無添加プレミアム虫吉マット幼虫用を固めずに入れます。

※幼虫を親メスと一緒の飼育ケースに入れたままにしたり、幼虫を1つの容器に複数入れると捕食や共食いの原因になってしまいます。

必ず、割り出して画像の様にカップで1匹ずつ管理して下さい。

割カスの保管の様子

卵や初齢幼虫は、非常に小さいので1回の割り出しで全部を回収する事が困難です。

幼虫回収後のマットと朽ち木片(割カス)は、元の飼育ケースに戻して1ヶ月ほど保管してから再度幼虫の有無を確認してください。

割カスの管理の際は、メモやテープに種類や産地、最初の割り出しの日付などの情報を記載しておくと管理しやすいです。

割り出した幼虫の管理の様子

当店では採取した幼虫は、4日から7日間ほどクリーンカップで管理しております。

この管理期間内に外傷や虚弱などの異常がないか確認します。


菌糸ビン500ccに投入

数日経過して異常が無ければクヌギ菌糸ビン500ccに投入します。

産まれたばかりの小さな生命が今後、どのように大きく育つのかが飼育の醍醐味かもしれません。