クワガタのハンドペアリングについて
凶暴な種類のクワガタのペアリング(交配)時に一般的なサイトで紹介されている「ハンドペアリング」に関する説明です。
ハンドペアリングとは、上の写真の様に小さなケースにオスとメスと手で人為的に近付けて交配するまで見守るという方法です。
オスがメスを挟みそうになったら挟まれない様に防止するという簡単な方法です。
但し、以下の欠点や注意点が有ります。
・1、人の気配を感じて警戒をしてしまい逃げ回ったり、逆上してしまい全く交配をしなくなる事が有ります。
オスかメスどちらか一方でも警戒すると上手く行きません。
・2、国産オオクワやコクワの仲間は、警戒心が強い個体が多く人前で交配をするほど鈍感ではありません。性格も大人しいのでハンドペアリングの必要は有りません。
基本的にオスとメスを一緒に飼育すると夜間帯に交配(ペアリング)が完了します。
・3、自然界で敵が少なく警戒心が薄い大型の外国産の種類に有効なテクニックであり、国産の種類では上手く行かない事が多い。
・4、無理矢理オスの懐にメスを近付けるので、とっさの攻撃の際に間に合わずに挟まれてしまう恐れが有ります。(慣れないと難しいです。)
・5、例え交配を完了した様に見えても少しでも警戒していると上手く行われていない事が多い。
※産卵しなかったからといって更に交配をさせて殺されてしまったというご報告が多いのも事実です。
実際に自然界のクワガタは、交配中は唯一無防備な瞬間なので大変警戒心が強く交配の途中でも人の気配がすると逃げ始める事が多いです。
飼育下でも同様に人前では、交配をする事が少ないので決して確実な方法ではない事を理解する必要が有ります。