クワガタのサナギの救命方法(露天掘り)

サナギ

クワガタの幼虫のエサ交換時にサナギでボトルから出してしまったというアクシデントの対処法を紹介します。
※幼虫のエサ交換の基本は慎重に焦らずに行う事です。

最初に残った蛹室(サナギがいる空洞)の下半分を使用する方法を説明します。
通称:「露天掘り」と呼ばれる方法で最も一般的なテクニックです。


蛹室
先ず、上の写真の様に幼虫飼育専用のスプーンで蛹室の余分な屋根の部分を削って形を整え、蛹室の中に入り込んだマットの屑を奇麗に取り除きます。(ボトルを傾けると奇麗にしやすいです。)
その際に絶対に蛹室の「側面と底」を壊してしまわない様に注意してください。(受け皿の状態にならないと羽化出来ません。)


蛹室に戻します。
専用のスプーンを使ってサナギを蛹室に戻します。
その際の注意事項は、サナギを余り持ち上げない様にする事です。(急に動いてスプーンから落ちて死んでしまう事も考えられます)
写真の様に必ずボトルを地面スレスレまで傾けて慎重に戻してください。


蛹室のサナギ
サナギを蛹室に戻したらボトルを立ててフタをして羽化を待ちます。


蛹室を完全に壊してしまった場合、同じ大きさ位の種類のクワガタが羽化していたら蛹室を完全に壊さない様に成虫を取り出して蛹と入れ替えると良いです。
※ボトルに余裕が有るようでしたら羽化した成虫の蛹室を数本だけ残しておくと良いです。(出来ればオスとメス両方の分)


羽化
無事に羽化した成虫です。
3週間ほど経過して翅が硬くなったら成虫用の飼育ケースに移し替えます。


※上記の方法は、あくまでもサナギの救命方法であり、観察目的で絶対に行わないでください。(自然な状態よりも羽化率が落ちてしまう事も考えられます。)