産卵セット(産卵木)の割り出しタイミング

クワガタの幼虫の割り出しの動画。

クワガタの生命の誕生や成長を観察する為に産卵をさせてみるのも飼育の醍醐味の一つです。

但し、初めて産卵をさせてみたけど割り出し(幼虫採取)のタイミングが解らない方の為に解りやすく説明致します。

大きく分けて下記の2つの産卵パターンが存在します。

オオクワガタ等の朽ち木(産卵木)のみに産卵する種類。

ヒラタクワガタやノコギリの様に昆虫マット(産卵用)と朽ち木(産卵木)の両方に産卵する種類。


まず、朽ち木にのみ産卵する種類のを説明します。

メスが齧った産卵木

写真の様に産卵木の全体が齧られたら割り出してください。

朽ち木から出しています

マイナスドラーバーなどを使って慎重に割り出します。
初齢幼虫(卵から孵化したばかりの幼虫)や卵が出てきます。

産卵の有無にかかわらず産卵木をセットしてから1から1.5ヶ月以内に割り出してください。

※何ヶ月も割らずに放置するとメス(親)に食べられたり、大きく育たないだけでなく病気(半透明になって育たずに死んでしまう症状)の原因になります。

クワガタのブヨブヨ病について>>

割り出した幼虫

幼虫は、1匹ずつ幼虫管理用カップにオオクワマットを入れて5日ほど管理して健康な幼虫(傷が無く、体色が透き通っていない幼虫)のみ1匹ずつ クヌギ菌糸ビン500ccやオオクワマット(幼虫専用ボトルに詰めた物)で飼育してください。

※異常がある幼虫は、死んでしまう事が多いので直ぐにボトルに入れずにカップの中で暫く様子を見てください。

卵も同様にカップで1個ずつ管理して孵化を待ちます。

割り出した後のマットや割りカス(朽ち木カス)は幼虫や卵が残っている事が有りますので飼育容器に戻して3週間から1ヶ月ほど管理して幼虫の有無を確認後に廃棄してください。



次は、発酵マットと産卵木両方に産卵する種類の説明です。

ケースの底の幼虫

画像の様にケースの底に二例幼虫(孵化後に1回脱皮して1から2センチ程度まで育った幼虫)が見え始めたらケースをひっくり返して幼虫を回収します。

割り出し

ひっくり返した産卵のセットの幼虫です。(勿論、産卵木>の中にもいますのでマイナスドライバー等で丁寧に割って出します)

マットに産卵する種類の場合は、爆産(数十個の卵を1回のセットで産卵する事)が有ります。

沢山増えすぎると飼育が大変になるのでケースの底に卵(1.5から2ミリの白くて丸い形の物)が幾つも見えていたらメスの成虫のみを産卵のセットから出して孵化を待つと良いです。

産卵の有無にかかわらず1.5から2ヶ月以内に割り出してください。

※何ヶ月も割らずに放置するとメス(親)に食べられたり、大きく育たないだけでなく病気(半透明になって育たずに死んでしまう症状)の原因になります。

割り出した幼虫

幼虫は、1匹ずつ幼虫管理用カップに無添加虫吉マットを入れて5日ほど管理して健康な幼虫(傷が無く、体色が透き通っていない幼虫)のみ1匹ずつ ブナ菌糸ビン500ccもしくは無添加幼虫マットボトル800cc(無添加幼虫マットを幼虫専用ボトルに詰めた物)で飼育してください。

※異常がある幼虫は、死んでしまう事が多いので直ぐにボトルに入れずにカップの中で暫く様子を見てください。

卵は、カップで1個ずつ管理するよりも割り出した後のマット(割りカス)と一緒にケースに戻して埋め込んでおいたほうが孵化率が高いです。

割り出した後のマットや割りカス(朽ち木カス)は幼虫や卵が残っている事が有りますので飼育容器に戻して3週間から1ヶ月ほど管理して幼虫の有無を確認後に廃棄してください。

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