里山で見かけることが出来るトンボの仲間を紹介したページです。
※このページは、里山の昆虫を紹介する為の図鑑です。
トンボの取り扱いは御座いません。
●ハグロトンボ
トンボ目 カワトンボ科
大きさ・・・53から67ミリ前後
活動時期・・・5から10月
本州、四国、九州
主に初夏から夏に掛けて川辺で見掛ける事が出来る細長く黒い羽根とエメラルドグリーンの体を持つ綺麗なトンボ。(メスは光沢が無い)
チョウチョの様にゆっくりヒラヒラと飛ぶ姿はとても優雅である。
水辺の植物を飛んで渡り歩く様に移動する。
特に梅雨の終わり頃に多く発生するので里山付近や山中でよく見掛ける事が出来る
●モノサシトンボ
トンボ目 モノサシトンボ科
大きさ・・・40から50ミリ前後
活動時期・・・4から10月
北海道、本州、四国、九州
細く長い体の節に物差しの目盛りの様に色がついている綺麗なトンボ。
オスは、黒とパステルブルーに近い色の組み合わせに対しメスは、淡い茶褐色から黄色に近い体色をしている。
このトンボを含めイトトンボの仲間は交尾の時に「ハート形」に見える事で知られる。
主に水辺が近い草むらや林の近くに生息する。
梅雨の雨上がりの曇った日に活性する傾向がある。
明け方の薄暗い時間帯や森の日陰でよく見掛ける昆虫の一つ。
●コシアキトンボ
トンボ目 トンボ科(ベニトンボ亜科)
大きさ・・・40から50ミリ前後
活動時期・・・5から10月
本州、四国、九州、沖縄
初夏から夏に掛けて池や沼地等の周辺でよく見掛ける水辺の昆虫。
黒い体に腹部だけ白から黄の色をしている事から腰が空いている様に見えるので「腰空き(こしあき)」と名付けられている。
オスは、縄張り意識が非常に強く空中でオス同士の激しい戦闘を繰り広げる姿を目にする事が多い。
その為に自分の縄張りの領空をパトロールする様に行ったり来たりする。(なので何匹も飛んでいる様に見えて実は1匹のオスが何回も往復しているだけの事もある。)
●ハラビロトンボ
トンボ目 トンボ科(ハラビロトンボ亜科)
大きさ・・・約30から50ミリ前後
活動時期・・・4から10月
北海道、本州、四国、九州
浅い沼地や湿地等の止水域の周辺の草むらや林で見掛ける事が出来るトンボ。
一見シオカラトンボに似ているが腹部が幅広く、ぽっちゃりとした体型をしている。(お腹が幅広なのが名前の由来)
オスは、写真の様に青っぽい色をしているがメスは黄色っぽい色をしている。
オスは成熟するに従って深みを帯びた青い色になる。
羽化した周辺の狭い地域を縄張りとして繁殖行動(交尾や産卵)を行なう事しか出来ない。
その為、開発等(環境破壊)で自然が無くなると数が激減してしまう事が懸念されている。
都道府県によっては、種の絶滅が危惧されている昆虫。