いらっしゃいませ、__MEMBER_LASTNAME____MEMBER_FIRSTNAME__様
最新入荷のミシマコクワガタの販売コーナーです。
(全て1匹ずつの個別飼育管理、未使用個体です。)
薩南諸島の三島村(硫黄島、黒島、竹島)周辺と口永良部島に棲息する真っ赤な綺麗な色の種類です。
三島村産は、天然個体が条例で保護の対象となっており、現在は飼育繁殖品のみが流通する激レア種です。
下の『商品一覧』の写真をタップして頂くと羽化日等の詳細データ、説明をご覧頂けます。
※商品は、全てオスとメスの1ペアセット(合計2匹)の税込み価格です。
★複数購入や飼育用品の同時購入など、どれだけ注文しても追加の送料は一切発生しません♪
成虫を入れる容器 |
昆虫発送時の箱 |
大切な生き物を振動や衝撃から守って安全にお届けするため、成虫の発送は必ず発泡スチロール箱を使用してお送り致します。
発送中の大アゴ(キバ)欠損事故防止の為の大型PPカップ(衝撃で破損しない材質)に敷材マットを敷き、エサのゼリーと里山の自然の葉っぱを添えてお届けします。
※勿論、オスとメスを1匹ずつ別々のカップに分けて発泡スチロール箱に入れた状態で大切にお届け致します。
「暑い時期は高性能の大型保冷材」を入れて、梱包料無料で昆虫に一番優しい安全なお届け体制をとっております。
生き物と用品の同一梱包発送も可能です。(万が一、2梱包以上になった際の追加の料金は発生しません)
※真夏でも2日かかる地域:北関東から北海道、沖縄(離島は除く)への発送でも確実にお届けできます。
◆ご購入に際しては、安心して飼育できます様に説明書をお付け致します。
なお到着時の死亡、衰弱、欠損に加え説明記載どおりの飼育で3日以内に死亡した場合はご遠慮なくお申し付け下さい。補償致します。
ミシマコクワガタ
(Dorcus rectus mishimaensis)
鹿児島県の三島村(黒島、竹島、硫黄島)、口永良部島、男女群島に生息するコクワガタの亜種です。
※但し、現在は三島村の個体のみ条例により採集が禁止されていますので条例発行前に本土に持ち込まれた個体間同士の繁殖品のみが流通しています。
また、無人島の男女群島産は、情報が少なく種の線引きが課題とされています。
解説に戻りますが屋久島とトカラ列島の亜種の中間種的存在で、体色は赤茶褐色で点刻(顆粒肌)が滑らかで光沢が強めです。
本土産(原名亜種)に比べると明らかに赤みと光沢が強いです。
オスの体型や大アゴは、屋久島産の亜種ほど太くありませんがバランスが良い形の個体が多いです。
オスの大アゴは、やや直線的で中心より少し前方に第一内歯が真横もしくは若干上向きに付き、先端付近の湾曲した箇所に小さなカギ歯があります。
但し、それらの歯は、小型個体になると目立たなくなるか消失します。
上記の説明のとおり、ヤクシマコクワとトカラコクワを足して2で割った感じの種類です。
腹部や丸みと長細さがないので両者よりも幼虫、成虫ともに若干大きくなりにくいです。
寿命は、約3年前後です。
基本的に成虫は、晩夏から秋に羽化して蛹室内で越冬後、翌年の初夏から夏に掛けて主に夜間にタブ、アカメガシワなどの樹木の樹液に集まります。
5月頃から発生が始まり、梅雨明け前後の7月上旬頃に発生のピークを迎えます。
飛行性が高いので灯火にも飛来します。
・大きさ:オス18から49ミリ、メス20から31ミリ。
※飼育下では、オス51ミリの羽化報告例があります。
メスは、黒から赤黒褐色でオス同様に頭部と胸部の点刻(顆粒肌)がやや滑らかで光沢が強めです。
体型には、長細さが無く、やや丸みが強い上翅には点刻や縦筋が少しだけ目立ちます。
オス同様に屋久島産とトカラ列島産の亜種の中間的な光沢や形をしています。
産卵は、朽ち木(倒木、切り株、折れ枝など)に行います。
■成虫飼育について
◆推奨アイテム◆
・コバエ防止ケース(ミニ、小、中)、プレミアム国産ゼリー、昆虫マット(成虫用、ココナッツ、ココパウダー)、エサ皿、止まり木、クヌギの落ち葉セット、樹皮など
※新成虫や冬眠時の飼育は、フカフカ粒子で潜りやすいココパウダーマットがお勧めです。
ケースにマットを5~10センチほど入れ、足場と隠れ家になる落ち葉や止まり木を入れます。
ゼリーは、エサ皿に入れて与えるとより衛生的です。
マットは、泥っぽくなった時、古くなって変色(変質)した際に交換します。
寒い場所で冬眠させる場合、11から12月に交換して冬眠明けの春先(3から4月頃)に交換すると良いです。
また昆虫マットは、カラカラに乾燥しない様に注意が必要です。
乾燥したら霧吹きなどで保湿が必要です。
※コバエ防止ケースを使うとコバエだけでなく乾燥も軽減してくれるので管理が一気に楽になります。
※画像はイメージの為に小ケースにペアを入れています。
但し、大型のオスの場合、メスを挟む恐れがありますので繁殖時以外は、仕切り板を用いるか別のケースで分けて飼育する事をお勧めします。
・推奨飼育温度は、0から28℃以内です。
※最低気温は少し低くても大丈夫ですが、30℃を超える高温を避けてください。
近年は、真夏の猛暑日が多いので日中の冷房は必要不可欠です。
室内であれば、基本的に氷点下になる事が無いので無加温(寒い場所)での越冬が可能です。
飼育下では、真冬に成虫を暖かい場所で管理すると体力の消耗が激しくなってしまい産卵や寿命の面でデメリットが発生しやすいです。
◆仕切り板を用いた別々の飼育例
大型のオスの場合、稀にメスを挟んでしまう事がありますので仕切り板を用いて別々に飼育する事をお勧めします。
画像は、小ケースを用いていますが中ケースを用いると止まり木も入ります。
ミニケースは、仕切り板を用いるとオスには狭すぎるのでメスの飼育にお勧めです。
※ミニと小サイズの場合、マットの深さは3から7センチの範囲内で大丈夫です。
■産卵について
◆推奨アイテム◆
飼育ケース(中)、産卵木Sx2本、虫吉昆虫マット(成虫用)、プレミアム国産ゼリー、エサ皿、落ち葉、樹皮など
・推奨産卵温度は22から28℃です。
気温が安定する5から9月が産卵に最適です。
羽化して3から4ヶ月以上経過して夏を迎え、オスとメス双方がエサを食べ始めた状態(後食済みの活動個体)が産卵に適しています。
但し、夏以降に羽化した場合、真冬の産卵が厳しいので冬眠後の翌年5月以降をお勧めします。
産卵木は、バケツの水に浸けて上から重し(水入りペットボトル等)を乗せた状態で約30分ほど加水して水から出します。
長時間の加水や雨の日は、水切れが悪くなり、飼育ケース内が水っぽくなるのでお勧めしません、
その後、6時間ほど日陰で水切り(陰干し)行った後で樹皮をステーキナイフなどを用いて半分だけ剥ぎます。
・産卵木のセットの上からのイメージ画像。
飼育ケースに成虫用マットを5センチほど敷き、樹皮を剥がした面を下にして産卵木を置き、再びマットで半分だけ埋め込みます。
※マットは、固める必要はありません。
この方法が青カビが目立たずに最も衛生的なので推奨しています。
コバエ防止ケース(中)を使うと霧吹きなど加水の必要は有りません。
◆ペアリング(交配)について
産卵木をセットした容器にペアを入れます。
繁殖品を用いる場合は、必ずオスとメスの双方が成熟(後食、活動開始)のペアを用いてください。
大きなオスの場合、メスを挟んでしまう恐れがありますので1週間以上の長期の同居を避けてください。
大隈諸島など薩南方面のコクワガタは、時々メスが挟み殺される事があります。
自然界でライバルのヒラタクワガタが生息しない島の亜種は、競合しない(逃げる必要がない)環境で種が確立している為か特に気性が荒い傾向があります。
虫吉では、事前にミニか小ケースで【オスのアゴ縛りペアリング】を行って、交配済みのメスを単独産卵させる方法をお勧めしております。
産卵が始まると画像の様に産卵木の表面に小さな唇の様な形に削った産卵痕を残します。
2週間に1回くらいの間隔で産卵木を持ち上げて確認すると良いです。
木を削っていない場合は、オスを3日間ほど再び同居させると良いです。(その際もオスのアゴを縛る事を推奨。)
上手く行くと約1から2ヶ月後に産卵木をマイナスドライバーなどを用いて慎重に割ると小さな幼虫が出て来ます。
幼虫や卵は、小さいので幼虫を取り出した後の木屑やマットは、元の容器に戻して約1ヶ月後に再び確認すると良いです。
環境やメスの個体差にもよりますが、上手くハマると一度に10から50匹前後の幼虫が出てくる事があります。
※沢山増え過ぎると困る場合は、産卵木を1本だけの使用にするか早めにメスを産卵ケースから取り出して別の容器に移すと良いです。
画像の様に1匹ずつ管理用のカップにオオクワマットもしくは、無添加虫吉幼虫用マットを固めずに入れて蓋を閉めて保管します。
この状態で約5から7日ほど傷や異常の有無を見極める為に養生させます。
その後、二齢幼虫から優先的に1匹ずつボトル(マットもしくは菌糸)で飼育します。
■幼虫飼育について
推奨飼育温度は、5から25℃ですが多少前後しても構いません。
幼虫は、虫吉オオクワマットを飼育ボトル550ccに木製マットプレスで固く詰めた物に1匹ずつ入れて4ヶ月に1回の頻度で交換するだけのシンプルな方法で羽化させる事が出来ます。
幼虫期間は、短めなので晩夏から秋に産卵木から採取した幼虫は、温度管理無しでも基本的に翌年の夏から秋に羽化します。
やや早熟(早期羽化、早期活動)の傾向がありますので1年以内に羽化します。
真夏の高温下や真冬の加温飼育の際は、3から6ヶ月前後で蛹化もしくは羽化する場合もあります。
他の種類と同様にメスの方が早く羽化する傾向があります。
50ミリ級の大型個体を狙う場合は、二齢幼虫で最初の1本目だけクヌギ菌糸ビン550ccを与え、一気に終齢(三齢)幼虫まで育てて次の2本目から前述のオオクワマット(飼育ボトル550cc)でのマット飼育へ切り替える方法がオススメです。
終齢幼虫で菌糸ビンに入れると【暴れ】と呼ばれる菌床の掻き混ぜ行動を起こして縮んでしまうので上記のエサの切り替えをお勧めします。
菌糸ビンは、白い部分が6から7割ほど無くなった時か投入から約3ヶ月で交換する必要があります。
ボトルに強く詰めたマットなら確実に約4ヶ月くらい持つので交換頻度や幼虫のストレス痩せのリスクを軽減できます。
大きく育てるには、適切な温度管理、終齢で菌糸ビンを避ける、エサの十分な温度慣し、飼育ルームの空気循環、エサ交換頻度を落とす、終齢時の夏季のエサ交換を避ける、などの工夫が必要です。
幼虫を大きく育てるためには、エアコンを用いて20℃前後(18から23℃)の一定温度での飼育をお勧めします。
画像の様にサーキュレーターや扇風機を用いてお部屋の中の空気を撹拌すると温度の均一化やボトル内の空気循環も円滑に行われます。
大型のオスの終齢幼虫は、7グラム前後まで育ちます。
大型個体の難易度が高い種類ですが、最終交換時に6から7グラムで45から48ミリ前後の羽化率が上がります。
虫吉では、菌糸ビン→マットへの切り替え飼育で48ミリの大型個体を何度も羽化させています。